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『世界に通用する子どもの育て方』

代表のひでさん(小林秀行)です。

今回から新企画「婚活・人生に役立つ本」シリーズを始めたいと思います。

初回の今回は『世界に通用する子どもの育て方』です。ポジティブ心理学に基づく子育ての本ですが、子育てにとどまらず、人生を幸せに生きるための知見が詰まった本で、ポジティブ心理学の入門書とも言えます。

この本に書かれたことを実践することで、婚活中の方には以下の効果が期待できます。

・自ら幸せになり、人を幸せにする
(理想のパートナーに出会い、より良い関係を築く)

・仕事や私生活全般への好影響

・将来の子育てに向けた準備

目次

1. 育児・教育方針について二人で話し合うことが重要

夫婦の価値観の違い10選」でも触れたとおり、「育児・教育方針」は、夫婦で意見が異なる可能性があることの一つです。自主性尊重か教育ママ・教育パパかで方向性がかなり違いますし、公立か私立か、お受験をするかでも意見が分かれるかもしれません。

そもそも子供にどうなってほしいかについて、根本的に考えが異なると二人で意見を合わせるのも大変ですし、子供への悪影響も懸念されます。

出産・育児は、結婚後、夫婦の価値観の違いにぶつかる最初の大きな壁です。事前に二人でできるだけ考え方を擦り合わせておけると、お互いストレスなく過ごせます。今回、ご紹介する『世界に通用する子どもの育て方』は、そのための二人の共通言語としても非常に有効です。

さて、子育てについて質問です。

(1) 子供の幸せと成功、どちらを望むか

(2) 何らかの罰は必要だ

(3) ご褒美はあげるべき

ここで読むのを止めて、少し自分で考えてみてください。

2. 子育ての方針について考えてみる

(1) 子供の幸せと成功、どちらを望むか

ほとんどの親は「子供の幸せ」と答えるのではないでしょうか。ところが、実際に子育てが始まると、子供を自分の意のままにしようとする「毒親」のようになってしまったり、有名大学・有名企業に入ることが子供の幸せと信じて、それを子供に押し付けようとしたり、果たしてそれが子供の幸せになるのか疑問に思うようなことが少なくありません。

例えば「有名大学・有名企業に入る」のは「人と比較することで得られる幸せ」と考えられ、そうした幸せは「地位財」と言われます。地位財を得るとドーパミンが放出され快楽を感じますが、その快楽は持続せず、さらなる欲求を生み出すため、幸せは持続しないのが特徴です。

他人との比較ではなく、幸せが持続するものとして、本書では以下のように説明されています。

「他人と比較しなくても、そのものやそのこと自体が幸せを与えてくれるのが『非地位財』です。例えば、健康、愛情、自由、いい人間関係、やりがいのある仕事、どこかに帰属していることなどです。」

極論ですが、「成功=地位財」「幸せ=非地位財」と言っても良いかもしれません。

「子供にどうなってほしいか」は、ひいては「自分がどうなりたいか」ということに繋がります。非地位財が真の幸せであると自ら信じて、子育てもそれで取り組むか、地位財が重要であるという価値観を強く持っていて、子育てもそれで取り組むかで、当然ながら子育ての方針は大きく変わってきます。そもそも子育て以前に二人の関係性にも大きく影響を与えます。

さて、「幸せと成功」の関係についてはどうでしょうか。ポジティブ心理学では、「成功→幸せ」ではなく「幸せ→成功」と考える「ハピネスアドバンテージ(幸福優位性)」という考え方があります。この根拠として、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレデリクソンによる「拡張・形成理論」があります。これは、ポジティブな感情でいると視野が広がり、スキルを獲得し、人との繋がりも強まり、チャンスをものにする可能性が高まるという考え方です。

婚活ではよく「笑顔が重要」とか「自分のことは自分で機嫌を取れる人がいい」「いつもご機嫌な人がいい」と言いますが、それこそまさに「幸福優位性」の考え方なのです。

こうしたことを含めて、本書では「幸せとはいったい何なのか」について、ポジティブ心理学の研究に基づき、科学的に解説されています。冒頭で「子育てにとどまらない」とお伝えした理由がお分かりいただけると思います。

(2) 何らかの罰は必要だ

「報酬と罰」について、行動心理学では以下の4タイプに分けられます。

・正の報酬(100点取ったらお小遣いをあげる)

・負の報酬(100点取ったらお手伝いしなくていいよ)

・正の罰(ちゃんとやらないと叩くよ)

・負の罰(喧嘩したらゲームで遊んではダメだよ)

いずれも子育てで一般的に行われていることのように思われますが、この「正の罰」「負の罰」は、止むを得ないのでしょうか。

まず、「正の罰」は親子関係に問題が生じ、子供の自己肯定感にも影響を与えるのですぐに止めるべきです。また、「負の罰」は躾に必要という考え方もありますが、こちらも現実的には「正の罰」と変わらないことが多く、お勧めできません。本書ではその理由について詳しく書かれています。

(3) ご褒美はあげるべき

これは迷った方も多いのではないでしょうか。

結論としては「〜したら〜してあげる」という「交換条件付きの報酬」は弊害が多いということになります。弊害について、本書では以下のようにまとめられています(太字部分のみ抜粋)。

①創造的な課題でパフォーマンスを下げる。
②そのこと自体への興味を奪い、内発的モチベーションが低下する。
③報酬がなくなると、継続しなくなったり報酬欲がエスカレートする。
④報酬を得るために不道徳なことをする
⑤自制心や自主性が育たない

つまり、「〜したら〜してあげる」というようなご褒美はしないほうが良いということです。一方で「交換条件付きでない報酬」にはこうした弊害はありません。むしろ、積極的に与えたほうが良いと思います。

それでは、「褒める」のはどうでしょうか。

褒めるのはしたほうが良いですが、大事なのは「褒め方」です。何を褒めるかで、子供はまったく違うメッセージを受け取ります。「努力や挑戦を褒める」のか「結果を褒める」のか。また、普段から子供の「強み」を見ているのか「弱み」を見ているのか。

「努力や挑戦を褒め」たほうが、子供は努力や挑戦をするようになりますし、いつも「強み」を見てそれを伝えてあげていれば、子供も自信を持って強みをより発揮するようになります。これは、大人の人間関係でもまったく同じではないでしょうか。

この章の最後として、子育て全体に通じる最も重要なものとして、子供への「無条件の愛」と子供の「心の安全基地」になるということが挙げられます。本書で詳しく説明されているので、ぜひご覧ください。

3. 婚活にすぐ使えるコツ

(1) コミュニケーション

結婚カウンセラーのゲーリー・チャップマンが著書『愛を伝える5つの言語』で提唱した「愛の言語」という考え方があります。

①「肯定的な言葉」
②「クオリティタイム」(一緒に過ごす良質な共同活動の時間)
③「身体的タッチ」
④「サービス」
⑤「ギフト」

本書では、この「愛の言語」に「傾聴と非言語コミュニケーション」をあわせた6つの項目を大事にすることを提唱しています。さらに「無条件の愛」と「条件付きの愛」を意識することが大切だとしています。

この「愛の言語」に加えて、「子供の良いニュースに反応する」ことを推奨しています。

カリフォルニア大学のシェリー・ゲーブルによる研究で、「相手の悪いニュースへの反応よりも、よいニュースへのあなたの反応が、相手との関係性の発展と継続の鍵となる」(本書引用)ことが発見されたそうです。

この技法としては、「婚活準備ガイド」でも触れた「ACR」(Active Constructive Responding:積極的建設的反応)」があります。ACRとは、端的に言うと「相手の話に関心を持ち、一緒に喜ぶ」ということです。

それだけのこと?と思われるかもしれませんが、実際にはできていないことが多いのではないでしょうか。スマホを見ながらの生返事、否定的なことを付け足す一言多い反応、相手の話を無視しての会話ドロボー⋯⋯。お見合いやデートでそういったことがないように注意しましょう。

(2) セルフコンパッション(自分への思いやり)

婚活を続けていてうまくいかないと婚活疲れを起こす人もいます。そんなときに、いや、そうなる前に大事なのがこの「セルフコンパッション(自分への思いやり)」です。シャンパンタワーのように、人は、まず自分が満たされていないと人を幸せにすることはできないのです。本書では、セルフコンパッションの3つのコツが紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。

4. 目次紹介

世界に通用する子どもの育て方
目次

第1章 世界に通用する子どもとは
    〜幸せになってほしい? 成功してほしい?〜

第2章 間違いのない子育てスタイル
    〜報酬も罰も与えなくていい〜

第3章 親と子の関係をよくする方法
    〜崖から突き落とさなくていい〜

第4章 自分自身との関係をよくする方法
    〜自己肯定感を高めようとしなくていい〜

第5章 「やればできる」と思うように育てる
    〜ほめなくても失敗してもいい〜

第6章 主体的に動く子どもに育てる
    〜躾は強制しなくても身につく

第7章 多様性を尊重するように育てる
    〜皆と同じでなくていい、優劣をつけなくていい〜

第8章 親のあなたが幸せになるために
    〜一人で完璧にできなくていい〜

『世界に通用する子供の育て方』
松村亜里著
https://www.amazon.co.jp/dp/4866212047/

具体的に相談したい方は

オンネアマリッジスクールは、日本結婚相談所連盟(IBJ)に加盟する結婚相談所です。IBJの持つ8万人弱の会員データベースから検索・紹介が可能であり、データマッチング型の強みも持ちつつ、会員一人一人の活動をマリッジコーチがサポートします。

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今日も幸せな1日を!

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