代表のひでさん(小林秀行)です。
婚活を始める理由は人それぞれですが、最初は誰もが不安を感じつつ、素敵な出会いに期待して始めます。
世間では「高望みするな」と言われるので、自分の希望する条件が高望みかどうか、また、そもそも高望みしてもいいかどうか迷われる方が大勢います。「妥協しないと駄目ですか?」と聞く方もいらっしゃいます。
今回はそんなあなたの疑問に答えていきます。
1. 高望みとは?
(1) 理想の条件とは?
婚活を始めると、どんな人と結婚したいか、理想の条件を考えるわけですが、あなたはどんな理想を持っているでしょうか。
女性の場合ですが、以前話題になった「普通の男」の条件はこんな感じでした。
・年収500万円以上
・大卒
・身長170cm以上
・正社員
・長男以外
・清潔感がある
・常識やマナーがきちんとしている
IBJの男性会員は、日本全体の平均よりかなり高収入、高学歴ですが、それでも最初の3つの条件(年収500万円以上、大卒、身長170cm以上)に該当するのは、IBJの男性会員全体の26.9%(約4人に1人)*となります。IBJ外においては、年齢層にもよりますが、未婚率も考慮すると10%を大きく下回ります。
さらに年齢差上下5歳まで、大卒でもMARCH以上、長男以外といった条件を追加していくと、簡単に1%を割ってしまいます。つまり100人に1人いるかどうかというレベルになっていきます。そして、女性の場合は、その少数の男性対象者に多数の女性が集まるので、競争率は非常に高くなります。
そこで現実の厳しさを突きつけられます。「そんな人はいない」「いたとしてもあなたとはマッチングしない」「高望みするな」という具合にです。
男性の場合は、検索の段階でまず見るのは8割方「年齢と容姿(写真)」であり、自分が何歳であろうと20代または30代前半の女性に集中する傾向があります。30代女性が、50代、60代の男性からも申し込みが来て落ち込むというのは、よく聞く話です。ただ、他の条件では好みが分かれるので、年齢以外では女性の場合ほど特定層に集中することはないとも言えます。
さて、男女とも客観的に婚活市場における自分の立ち位置を理解することが重要です。そのうえで、「良い高望み」はしてもいいですが「悪い高望み」はするべきではないし、一方で「妥協」してはいけないと考えています(良い高望み、悪い高望みについては後述します)。
婚活で見つけるのは、一生を共に過ごすパートナーです。「妥協」して結婚するというのは、相手にすごく失礼ですし、そんな気持ちを少しでも持って結婚して、良好な夫婦関係を築けるとは思えません。相手を尊重できず、見下したような結婚をするぐらいなら、どうか独身のままでいてください。そうではなく、自分にも相手にも真剣に向き合って婚活する方を応援します。
(2) 地位財と非地位財
そもそも「高望み」とはどういう状態のことを言うのでしょうか。自分の条件(容姿、性格を含む)と相手への希望の条件を比較したときに、相手への希望の条件が高すぎて「釣り合っていない」ということを意味します。
「釣り合っていない」というのは、相手があなたの条件を見たときに魅力を感じないということです。相手にとっては、あなたより魅力的な人が候補としてたくさんいるので、あなたを選ぶ理由がない状態です。
問題は何を基準にするかです。年収や学歴、身長であればわかりやすいですが、「性格」や「価値観」に関しては人間力とも言えるもので、数値で測りようがありません。
年収や学歴、身長といった条件は「地位財」といって「他人との比較によって満足を得られる財」になります。一方で、性格や価値観といった条件は「非地位財」といって「それ自体で幸せを得られる財」と考えられます。
どちらを重視するかは、あなたの人生観、結婚観次第ですが、年収や学歴等の地位財による幸せは長続きせず、愛や自由といった非地位財による幸せは長続きするということは、ポジティブ心理学では有名な話です。
私は、幸せな人生を送るために、結婚で最も重要なのは「無条件の愛と思いやり、感謝」だと考えています。これも、まさにこの「非地位財」に当てはまります。
高望みするにしても、妥協しないにしても、この地位財、非地位財のうち、どの条件を重視するかが重要です。一生懸命進む(高望みする)のであれば、行き先(条件)を間違えてはいけないということです。
さて、あなたは何を重視するでしょうか。
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2. 良い高望み、悪い高望み
(1) 「良い高望み」「悪い高望み」とは?
「良い高望み」はしても良いけれども「悪い高望み」はしてはいけないと言いましたが、「良い高望み」「悪い高望み」とはどういうことでしょうか。それぞれ以下のとおりです。
「良い高望み」
①婚活市場(IBJの場合、IBJの会員全体)における自分の立ち位置をしっかり理解して、現実的に不可能な無い物ねだりはしない。
②相手への希望の条件について、他人との比較ではなく、自分が心から重視したいものを明確にしている。(地位財中心)
③その対象者層が、他の誰よりもあなたと結婚したいと思う自分になるよう、条件、外見、性格等すべての面において、徹底的に努力する。
「悪い高望み」
①婚活市場(IBJの場合、IBJの会員全体)における自分の立ち位置をあまり理解しておらず、現実的に可能かどうかに関係なく、無い物ねだりをする。
②相手への希望条件について、友人知人に自慢したい等他の人との比較が中心になっており、自分と真剣に向き合って考えられていない。(非地位財中心)
③「ありのままの自分を受け入れてほしい」と考えており、希望する対象者層に向けても自分を変える努力をしない。
(2) 婚活偏差値
例えば、「3つの条件」(年収500万円以上、大卒、身長170cm以上)に該当するのは、IBJの男性会員全体の26.9%(約4人に1人)とお伝えしましたが、偏差値で言うと56(上位27.43%)ぐらいに相当します。仮に、女性の基準が年齢だとして、若いほど偏差値が高いとした場合、偏差値56に相当するのは32歳前後になります(「成婚白書〜2021年度版〜」より若いほうから約27%に相当する年齢を推定)。
男女の基準が異なるうえに単純化しすぎているのはご愛嬌として、この考え方の場合、年収500万円以上、大卒、身長170cm以上の人と釣り合うのは、32歳前後の女性ということになります。
ただし、これに年齢差上下5歳まで、長男不可、親と同居は不可等の条件が付くと、偏差値はすぐに70(上位2.28%)ぐらいに跳ね上がります。年齢「だけ」で言えば、それ(偏差値70)に相当するのは26歳ぐらいの女性ということになってしまいます。
実際には、男女ともいろいろな希望条件が入り乱れていて、こんなに単純ではないのと、最終的には相性の合う1人の人を見つければいいので、何が「高望み」かは一概には言えません。まずは、あなたが結婚で重視したいものが何かについて、よく考えてみてください。
※女性は年齢がすべてとか、男性は年収・学歴・身長がすべてと言いたいわけではなく、婚活市場、特にIBJにおける自分の立ち位置を理解していただくための一つの考え方として、偏差値に例えてみました。ご理解いただければ幸いです。
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3. 幸せになる覚悟
「妥協しない」にしても「良い高望み」をするにしても、どちらも相当の「幸せになる覚悟」が必要です。
「ありのままの自分を受け入れてほしい」という方で、「今のままの自分」から変わりたくないという人は、それで受け入れてくれる人を探すことになります。努力もせず、覚悟もないけど、求める結果だけは欲しいというのは通りません。
例えば、TOEIC800点が入社条件の会社で働きたいけど、今はTOEIC300点で英語は嫌い、勉強もしたくないという人がいたら、助言できるのは、諦めて他の会社にするか、TOEICの勉強をするかのどちらかしかありません。
「良い高望み」をするのであれば、真剣に自分と向き合い、まずは自分にとって「何が幸せか」を考える必要があります。
年収や学歴、身長といった「地位財」が、自分の人生においてどの程度重要でしょうか。例えば、年収600万円以上は譲れないと言う人は、なぜその金額が必要なのか、また、どうしても医者がいいと言う人は、なぜ医者がいいのでしょうか。
「地位財」もある程度は大事だけれども、愛や自由といった「非地位財」をより大事にしたいという人は、なぜそう考えるのでしょうか。また、「非地位財」の中でも何を重視するのでしょうか。
「良い高望み」をするには、「幸せになる」という強い信念を持ち、理想の結婚像を描き、それを実現するための努力をすることが必要です。外見を整え、内面を磨くのです。そして、人生を楽しむ気持ちで日々楽しく過ごしましょう。努力すれば必ず叶うとは言えませんが、あなたが楽しそうにしていれば、そんなあなたと一緒にいたいなと思う人が現れるに違いありません。
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今日も幸せな1日を!
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