婚活物語〜IBJで5か月で成婚〜 #1 婚活すると決めた日

1. 婚活すると決めた日

海外で働いたり、留学したりも含めて、仕事も私生活も充実した20代、30代を過ごし、そのうち結婚すると思っていたら、いつの間にか40代も過ぎて50歳になっていました。ちょうどその頃、YouTubeで婚活動画が度々お薦めに出てくるようになり、話が面白いのでちょくちょく見るようになっていました。

そのときは、まだ自分が婚活をすることになるとはまったく思っておらず、ただの娯楽として見ているだけでしたが、それでも婚活するのであれば早いほうがいいということだけは、なんとなく感じていました。

それでも婚活しようという気にならなかったのは、そのときはある大学院に行きたいと思い、準備を始めつつあったからでした。社会人でも働きながら学べる大学院でしたが、逆に言えば、仕事以外はほぼずっと勉強する必要があり、入ったら婚活どころではないのは目に見えていました。

さて、51歳の誕生日。その日も普通に仕事をして、そのまま家に帰ろうと思ったもののさすがに寂しい気がして、最寄駅の高級レストランに3軒ほど電話したらどこも満席か終了。独り身に堪えましたが諦めきれず、近くにあったタイ料理のレストランで1人誕生日を祝いました。

食事はおいしかったものの、このまま70歳、80歳になるまで1人で過ごすのかと思うと寂しい気持ちになりました。そこで思い出すYouTubeの婚活動画の数々⋯⋯、特に「50代初婚男性婚活無理説!?」という動画でした。

2. 50代男性結婚無理説？

今は更新されていませんが、当時人気のあったさよ婚チャンネルの動画「50代初婚男性婚活無理説!?」では、50代初婚男性の特徴として、以下のような指摘がされていました。

それは、そうかもしれない、そうかもしれませんが、あんまりです⋯⋯。「がんこ」なのは、人生経験が豊富だからだし、「揚げ足取り名人」なのは、その人のことをよく見ているからだし、「モテないおじさん」は⋯⋯、この辺でやめておきます。

真面目な話、私自身「しなやかマインドセット」（成長マインドセット）で、常に変化、成長したいと思って努力してきています。ここまで言われておとなしく黙っているわけにはいきません。

この動画に少なからず反発を感じつつ、51歳の誕生日の寂しさから「婚活」を本気で意識するようになりました。それでも、まだ大学院の受験と迷いがありました。大学院は一旦諦めて、今すぐ婚活を始めるか、大学院に行って2年間婚活を遅らせるか⋯⋯。

考えていてもしょうがない、とりあえず何か始めてみようと思い、誕生日から2週間後には婚活パーティーに参加していました。

（続く）

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