代表のひでさん(小林秀行)です。
「愚痴」や「悪口」を言うのは良くないと言われても、嫌なことがあったときには言わないとやってられない、そう思いたくなる気持ちは分かります。
婚活で苦しいとき、愚痴の一つも言いたくなるのが人情というものです。でも、気をつけないと「愚痴悪口は不幸を引き寄せる呪文」になりかねません。
今回は、愚痴や悪口を言うことの弊害と解決方法について解説します。
1. 「不平不満、愚痴、文句、悪口」の違い
悪口に似た言葉に「不平不満」や「愚痴」「文句」がありますが、それぞれどう違うのでしょうか。
それら類義語の違いを明確にすることで、なぜ「愚痴」や「悪口」を言うことが良くないかについて考えてみたいと思います。
(1) 対象
何を対象に否定的な感情を持つかと言うことですが、大きく分けて、「悪口」は基本的に「人」を対象とし、「不平不満」「愚痴」「文句」は「人」と「状況」の両方を対象とすると考えられます。
これだけだと「ふーん」としか思えないので、次に「誰に話すか」について考えてみます。
(2) 話す相手
大きく分けて以下の3つの可能性が考えられます。
①対象者である本人に言うか、
②本人には言わずに第三者に言うか、
③場合によりどちらもあるか
明確なのは「愚痴」で、愚痴は「②本人に言わずに第三者に言う」の典型例だと言えます。
「不平不満」も基本的には「②本人に言わずに第三者に言う」ものだと思いますが、場合により「①対象者である本人に言う」ことも考えられます。その場合は、比較的「建設的な意見」である可能性もあります。
「文句」も比較的明確で、基本的には「①対象者である本人に言う」ものでしょう。「あいつは文句が多い」「あいつはいつも文句ばっかり言っている」というような文脈でも、そう考えるのが自然だと思います。
「悪口」は比較的「②本人に言わずに第三者に言う」ことが多いと思われますが、「①対象者である本人に言う」こともあります。その場合は「善意の悪口」とも言える悪口の可能性もあり、本人は「良かれと思って」言っているかもしれません。善意の要素が強いほど、「悪口」というより「建設的な批判」となる可能性が高くなりそうです。ただ、やはり「悪口」は「②本人に言わずに第三者に言う」ことのほうが多いように感じます。
悪口の一つである「陰口」の場合は、愚痴と同じく、この「②本人に言わずに第三者に言う」の典型例と言えます。
少し違いが見えてきましたが、この「本人に言う」か「第三者に言う」かで、目的も異なってきます。
(3) 目的
一言で言うと、「本人に言う」場合は、何らかの主張や要求を行う傾向があり、場合によっては建設的な意見である可能性もあります。
一方で、「第三者に言う」場合は、以下の要素が考えられます。
①ストレス発散
文字どおりですが、誰かに聞いてもらうことですっきりしたいという気持ちです。不平不満や愚痴、悪口を誰かに聞いてもらうことで、ドーパミンが放出され興奮状態となります。このドーパミンが曲者で、さらなる刺激を求めて、より強い不平不満や愚痴、悪口を言いたくなってしまいます。
また、前述のとおり、ストレス発散しているように見えて、実はストレスを増幅する結果となってしまいます。
②承認欲求
自分の感じていることが正しいと他者に認めてもらいたいという欲求です。度を過ぎると依存状態となってしまい、場合によっては話を聞く側と共に「共依存」の状態になってしまいます
「アルコール依存」と変わらないような状態ですが、「アルコール中毒」ならぬ「愚痴中毒」「悪口中毒」に陥っているケースも見受けられます。
③味方工作
職場で例えると、嫌な上司に対して対抗すべく、同じように感じている人を自分の味方につけようとする意図です
「第三者に言う」場合のこれらの目的は、いずれも自己中心的な自己満足の意味合いが強いものです。また、愚痴や不平不満、悪口といったネガティブな感情は周りに伝染していきます。そうした発言が多過ぎると、知人友人が離れていくきっかけにもなりかねません。
悪口を言うと不幸になる7つの理由は、「第三者に言う」に該当する「不平不満」「愚痴」にも当てはまります。自分のために悪口、愚痴、不平不満はほどほどにしておいたほうが良さそうです。
2. 悪口を言うと不幸になる7つの理由
前章を踏まえて、なぜ悪口が良くないのか7つの理由についてお話しします。
(1) 他責思考
自分は悪くない、悪いのは周りの人や環境だという思考に陥ります。
(2) ネガティブ思考
常に周りの問題や他人の欠点に注目することになり、何でもマイナス面を見る癖が助長されます
(3) 承認欲求依存
不平不満や愚痴、悪口を、本人ではなく第三者に言うときは、ほとんどが「承認欲求」を求めていると考えられます。それが続くと抜け出せなくなり、依存状態となってしまいます。
(4) 人間関係の悪化
悪口=陰口(本人には言わず、第三者に言う)だとして、相手に間接的に伝わり関係が悪化します。
(5) 信用されなくなる
「この人は悪口を言う人だ、陰で自分の悪口も言われるかもしれない」と警戒されます。
(6) ストレスが生じ、老化する
悪口を言うことで快楽ホルモンであるドーパミンとともに、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、老化に繋がります。脳は、たとえそれが他人の悪口であったとしても区別することができず、自ら不快感を感じてダメージを負ってしまいます
悪いことに、快楽ホルモンであるドーパミンのせいで、さらなる刺激を求めてより過激な愚痴や悪口を言いたくなってしまい、悪循環に陥ってしまいます。
(7) 健康を害する
シニカル(皮肉な態度)な人を対象にした研究*ですが、認知症のリスクが3.1倍、死亡率が1.4倍になるという研究結果があります。
*出典:
東フィンランド大学医学部Elisa Neuvonen氏らの研究(英語)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24871875/
悪口を言いながら笑顔にはなれないので、笑顔による様々なメリットも享受できません。
思ったことがあるなら陰で言わずに直接話したほうがいいですし、陰で言うなら褒めるのが良いなと思います。
3. 解決方法
最も効果が大きいのは、「ないもの」「マイナス面」ばかり見てしまっている視点を、「あるもの」「プラス面」に切り替えることです。
不平不満、愚痴悪口の多い人は、自己肯定感が低かったり、自分のことも否定的に捉えたりしていることが多いです。
したがって、まずは自分の良いところに目が向くようにすることが重要です。その上で、他の人や状況についても、良い面を見るようにしていくことです。
また、仕事でよくあるのは、何か問題が起きたときに「失敗の責任追及」をすることです。過去に遡って原因分析をして悪者探しをし、問題点を洗い出してそれを改善しようとします。失敗の「原因追求」はやるべきですが「責任追及」には要注意です。
原因分析は問題解決する場合の王道ではありますが、「原因追求」ではなく「責任追及」に慣れすぎていると、「ないもの」「マイナス面」ばかり見てしまい、人や物事の「あるもの」「プラス面」をなかなか見れないということになってしまいます。
本当は、人の強みや「あるもの」に注目し、うまくいったときには「成功の責任追及」をする習慣を身につけられると「幸せ体質」に近づきます。
例えば「今日は暑いですね」という挨拶も、考えようによっては天気に対する不満と言えます。グラスのコップに水が半分入った状態を「半分ある」と考えるか「半分しかない」(半分ない)と考えるか。
同じ事実でも見方によってまったく正反対に感じてしまうということです。しかし、これは思考の癖に過ぎないので、努力することで改善できます。
「婚活準備ガイド」の「1. 自己分析 (2) 自分の強みを知る」でも似たようなテーマで解説しているので、あわせてご覧ください。
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